武田薬品は誇大広告をしたのか?


http://diamond.jp/articles/-/49558

論文とパンフのグラフが違うという話だが、ハザード比の点推定値と95%信頼区間、p値が全く同じなので、基本同じグラフである。表示されている期間が違うのは変だが、論文のほうのグラフを見ても、ほぼクロスしているなあと思う。顕微鏡でみればクロスが確認できるかもしれない。

で、検索したら、論文に記載された大きな図があった。

http://hyper.ahajournals.org/content/51/2/393/F3.large.jpg

パンフレットに載っているグラフと同じように36ヶ月のところでクロスしている。論文に載る程度の大きさで見てみると、なるほどクロスしていないようにも見える。比例ハザード性を仮定した統計手法は適切ではないが、適切な手法を用いても結論は変わらないだろう。
パンフレットには、ゴールデンクロスを売りにするような記述があるが、全く「武田薬品のクスリが比較したクスリに比べて有利なように見え」はしないし、「宣伝用のグラフでは曲線は交差し、対照薬を追い抜いてしまってい」るという解釈などできない。

これは誇大広告なのか?

注 「」内の記述は、週刊ダイヤモンドSCOOPからの引用である。